平成19年2月22日

<天高の樹木たち 桃陰の杜(4)>

 センター試験も無事終わり、59期3年生は私学入試や25日からの国公立二次試験に備え、最後の追い込みにかかっています。夜7時までの居残り学習は終了したものの、相変わらず多くの生徒が学校に来て勉強している姿は、受験勉強は孤独なものではなくむしろ団体競技に近いと励ましてきた学年団の一員としてうれしい限りです。
 その成果か、去年よりかなり難化したセンター試験のほうも予想を上回る好成績を収め、今後の結果が期待されます。
 60期2年生、61期1年生も、長居公園での長距離走のあともそれぞれ「課題研究発表会」「合唱コンクール」でみごとな団結力・創造力を見せ、翌日には「徒歩訓練」「金剛登山」という恒例の冬の行事を無事こなしました。(詳細は「天高通信56号」をご覧ください。) 
いよいよ明日からは後期期末試験ですが、本当に「文武両道」を実践する生徒たちの力と成長の早さを感じます。他校ではほとんどなくなった行事を育て守っていくのも伝統の為せる業なのでしょうが、しんどいことを営々とこなすことで、確実に天高生が力をつけていくのがはっきり分かる気がします。

さて、今般110周年記念事業の一つである校内緑化・整備工事「桃陰の杜」の第二期作業に取りかかることになりました。
 正面玄関南側植え込みの花桃5本、南側フェンス沿いに目隠しとしての常磐満作と花桃24本の第一期工事の続きとして、卒業記念樹が多く植えられている玄関南側緑地の整備(ベンチ・遊歩道等)をはじめ、正門入り口両脇の花壇の改修、本校のシンボルと言える体育館そばの大木・くすのき周辺の美化・緑化などが予定され、先述のように慌ただしい毎日を送っている生徒達の目を楽しませ、やすらぎの場所を提供する事業です。
まもなく入札で業者を決定する予定ですが、新学期には工事に取り掛かれたらと思っています。これまで受け継がれてきた伝統をしっかり守りながら、日々時代に対応して変貌していくのが天高だと思います。110年の歴史にふさわしいすばらしい杜になることを願っています。卒業生の皆様も、機会があればぜひ母校にお立ち寄りください。


(4)「山桃・椎・モッコク・荒樫」〜SSH生物部の活動…写真はすべて生物の中村先生の指導の下、SSH生物部の部員たちが手作りの樹木名の札をつけてくれた木々です。
生物部は「あしび山荘」付近の植生の研究はじめ、いろいろな活動に取り組んでいますが、最近「校内の樹木の観察」という小冊子を作成しました。それによりますと、校内に山桃が7本、(マテバ)椎7本、モッコク18本、荒樫が46本あるようです。今後も順次、名札はもちろん花や葉の写真を発表・展示していくそうです。期待したいと思います。

参考:「生物部による校内樹木の観察」(Excelファイル,20KB)