平成20年3月29日

<天高の樹木たち 桃陰の杜(8)>

 毎年のことながら2月末からの1ヶ月は高校の教員にとっては本当にあわただしい時期です。特に理数科と普通科の、両方とも高い倍率になる二つの入学試験があり、 その合間を縫い、在校生の期末試験と3年生の国公立入試が挟まる天高の先生にはめまぐるしいという表現がぴったりという気がします。

第60回卒業証書授与式

 3月1日(土)、第60回卒業証書授与式が挙行されました。当日は朝まで雨が残ったものの、60期生の新たな出発を祝するかのように、式が始まる1時間前には晴れ間ものぞきました。
 式は定刻に開式、在校生や多くの保護者の参加を得て粛々と進みほぼ1時間で終了。いつもながら、厳粛さの中にも卒業生への暖かい心遣いが随所に見られたすばらしい式になりました。



60期生卒業記念樹 松

 卒業式で保護者代表から披露されましたとおり、今年の卒業記念樹は、兼好法師の「家にありたきは松」という言葉にあやかって天高には今まで見られなかった松を植えていただくことになりました。
 去年、飯田造園さんによって59期生卒業記念樹のもみじ2本が植えられた北館への渡り廊下の日のよく当る所に植樹されました。まだ若い木ですがなかなか枝ぶりもよく、 今秋には紅葉の赤と松の緑のハーモニーが、豊かで美しい空間を現出してくれると期待しています。 




第11回「桃陰文化フォーラム」記念植樹 キクモモ

 卒業記念植樹と同じく2月29日(金)離別式の日、キクモモが桃陰会館入り口のすぐ西側の芝生に植えられました。 これは昨年第11回「桃陰文化フォーラム」で講演された脇阪紀行さんとそのとき集まられた同期(25期)の方々のご寄付によるものです。
 当日は春近しの感がする暖かな日でしたが、陽光を一杯に吸ったこの木が一月もすればみごとな花を咲かせてくれると思うと心楽しくなりました。脇阪さん、25期有志のみなさま、どうもありがとうございました。




18期桐山さん寄贈 青桐

 さる2月22日(金)の午後、18期の桐山直子さんがご自宅の青桐を3本ご寄贈くださいました。昨年の「桃陰だより」24号の「桃陰の杜」の記事をご覧になり、 こんなものでよければとご主人の車でわざわざ生駒から運んでくださいました。
 技師の八熊さん、中阪さんのご協力で、うち2本をセミナーハウス北側の旧校舎ゆかりのポプラの横に、もう1本は体育館南側に植樹しました。生命力が強く、 夏には黄色の花、秋には豆のような実をつけ黄葉する青桐が無事根付き、生徒たちのようにすくすくと成長することを願っています。桐山さんご夫妻にお礼を申し上げます。ありがとうございました。