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平成17年6月6日
桃陰文化フオーラム事務局

第三回「桃陰文化フオーラム」について
講師   岡 仁詩 先生

講演会 <ラグビーとともに>〜教わり、教え、教えられる〜
―ご報告と参加者の感想―

第三回「桃陰文化フオーラム」が5月28日(日)午前10時から、多目的ホールで開催されました。当日はラグビー部員・一般生徒・保護者・卒業生・近隣の方々など約70名の参加者が、岡先生の、ラグビーとともに歩んでこられた人生に裏打ちされた真情あふれるお話しに聞き入り、謙虚で決して飾らないお人柄に酔いしれました。
始めに最近の天高ラグビー部の試合にふれられ、素晴らしいラグビーをしている、高校生らしい、天高らしい戦いであるとお褒めの言葉をいただきました。さらに、最近はやりの「自主的にやらせる」という表現の矛盾のご指摘や、尊敬する先輩からの言葉「監督がいいから勝つとは限らないが、監督が悪いと絶対に勝てない。」は印象的でした。
次に、戦前の明治神宮大会に優勝し天中に凱旋してきたチームのかっこよさに惹かれラグビーをやり始めたこと、ラグビーは卑怯なこと以外何でもできるスポーツ、自分の頭で考えるスポーツだということ、北野戦の高下駄での応援風景や勝った後に歌う「戦捷の歌」(「花が散る散る北野のお花がよ、天中健児の太刀風によ」を自ら口ずさんでくださいました)の哀切なメロデイーのこと、戦時中の様子と空襲の悲惨さ、敗戦後の混乱の時、死のうと思い定めたが、ある本にあった「人間は死ぬまで生きるのだ。」という言葉に目から鱗の思いをしたことなどをご披露くださり、最後に日本代表を長く支えた林・平尾、外人ながら日本人以上のスピリットを持っていたホポイやノフオムリら名選手の言葉に触れながら「よいチームとは何か」「経験と自分の頭で考えることの大切さ」など、日本ラグビー界の重鎮としてはもちろん、長く同志社大学で教鞭を執られた教育者としてのお教えを現役部員にお示しくださいました。
当日ご参加いただいた老若男女、さまざまな世代の皆様お一人お一人の胸に響いたご講演だったと思います。岡先生にはあらためて深くお礼申し上げます。

以下、参加者の感想の一部を紹介します。

  • 我々団塊の世代は、先生のように多感な年齢に戦中・終戦を迎えられた方々に教えを受け、自分の頭で考えることを大切にしてきた世代だと思います。多様な価値観を認め合える時代にはなりましたが、又さまざまな問題も表面化しているように思います。わが息子たちはラグビーに巡り合えてとても幸せな人生を送っている様子ですが、親としても嬉しく思っています。
  • 押しつけでなく、それぞれの頭で考えるご指導を大切にされている岡先生の教育に共感しました。自主性に任せつつ、才能を育て生かす才能をお持ちなのだと思います。ラグビーから多くを学び、その友人たちとの付き合いで人生の楽しみを味わっている仲間とともに天王寺ラグビーを応援できる幸せを感じながらお話しを聞きました。
  • 原則自由の重要性を認識しました。
  • 貴重な天高の歴史の話、とても参考になりました。*素晴らしかったです。兄貴たちからも聞かされていなかった天中当時のエピソード、ありがとうございました。
  • 私はラグビーを見たこともなく、もちろんプレーしたこともない者ですが、本日のお話しから先生が今までラグビーを通じて人生をどのように考え生活してこられたか、とても興味を持ちました。特に「生まれてから死ぬまで生きるだけだ」という言葉、「自主的」という言葉はずっと私の中に残ることだと思います。教育の大切さ、環境の大切さもあらためて考えさせられました。天高にこのようなすばらしい先輩がおられることを嬉しく思います。とてもよい時間をすごせましたことをお礼申し上げます。
  • 天高ラグビーの歴史をかいま見ることができて楽しく聞かせてもらいました。環境・教育の人間に及ぼす影響は恐ろしくもありますが、現在の偉大な先輩方やすばらしい天高の環境の中にいる息子たちがうらやましくもあり、誇らしくもあり、期待したいものです。
  • *感性を磨く大切さを感じた。どのように受け止め、感じ、行動できるか!と考えさせられた。
  • 先生のお話が耳に快く入ってきました。環境が人間形成に大きな影響を与える。ラグビー、スポーツの世界の話というよりは親(私たち)が日々の生活を振り返り、考え直すチャンスを与えてくださったように思います。
  • 今春天高に入学したばかりのわが子のことと照らし合わせながら、聞かせていただきました。「ああしなさい、こうしなさい」というより「こういうやり方もあるよ」と示してあげるという言葉が、印象に残りました。
  • 岡先生が感動された「死ぬまで生きるだけ」という言葉に私も感動しました。インターネットで知り合った者同士が、集団自殺をする現代、もっと命を大切にしてほしいと心から思います。
  • 戦争の話や先生の中学生頃の環境によって、死にたくなるような気持ちになってしまう状況には、戦争の悲惨さが伝わりました。
  • 生徒を教えていく上で多くのサジェッションをいただき、大変参考になりました。
  • ラグビーは全然知らないスポーツの部類でしたが、年を重ねた経験は大変面白いものを感じました。
  • 楽しくいろいろな話が聞くことができて、あっという間に時間がたちました。参加できてよかったです。
  • ラグビー、天王寺らしいラグビー、自主的にみな同じなら面白くないという先生のお考えにとても同感しました。学生時代花園にラグビーを観戦に行ったことを思い出してしまいました。環境と教育、今は選べる時代、選択肢が多いが親子で考えていきたいと思います。
  • 激しいスポーツをされていたお方なのに、正反対の穏やかな語り口、60年以上前のことなど、鮮明に記憶されておられ興味深く聞かせていただきました。押しつけるのでなく自分で考えさせることをあらためて思いました。
  • 子育て中なので、大いに参考になりました。
  • 「自分で考え、自分で判断して、自分で行動する」まさに今の我々(親子とも)に欠けていることではないかと思いました。周囲のものごとを見たとき、そこから何かを感じられる心を持っているだろうか、そのように子どもを導き、バックアップしてきただろうかと自分をふり返りつつ聞かせていただきました。環境と教育のなせるわざ、これもPTA活動に関わる私にとって、深く考えさせられる言葉でした。ありがとうございました。
  • 昔の天王寺高校の様子が興味深かった。ラグビーから戦争の時代の話までいろんな話を聞けてよかった。
  • 岡先生の話を聞く機会を得られて感激です。生徒の自主性をつぶさない環境、something different を面白いと思うような教師が増えていってほしいと思います。
  • 昔の学校の様子など、とても面白かったです。特に戦争当時、価値観の変化とそれに対し、環境というものがいかに大切かが分かりました。学校においても、幅広く見せる、また、環境を作ることを取り組んでいただきたいと思います
  • 母と同じ年のお生まれで、昔聞いていたような戦争時代の話が思い出されました。現役の生徒さんには、初めてのお話しでよかったと思います。
  • 感動しました。僕自身、ラグビー部OBでラグビーの話が興味深かったのはもちろん、ラグビーを通して得られた教訓というのは、人生にとってもすごくためになるということをあらためて感じました。また、戦時中のお話しも大変ためになりました。
  • 岡先生のお人柄がにじみ出ていて、大変興味深く聞かせていただきました。息子がラグビー部のコーチをしていますので、今日のお話しを伝えたいと思います。ありがとうございました。*自分の会社での、自分自身のあり方について非常に考えさせられることが多かった。特にロイヤリテイーという物の見方について、見つめ直すことができた。
  • 戦中から戦後の青年期の経験等、実体験に基づいた教育と環境の考え方など、いろいろなお話し、大変参考になりました。
  • 戦争前後のことが興味深く、私個人としてはその辺を中心にもっと話して欲しかったです。ゆったりと淡々と話されて、聞きやすかったです。
  • 子どもの成長を見守る中で、今回うかがったお話しを心にとめて親としての責任を果たしたいと思いました。(自主性の尊重など)
  • 豊かな経験こそが雄弁と思いました
  • とてもいいお話しでした。時間を割いて来たかいがありました。
  • 環境と教育は、家庭においても通じるところがあり、大変よかったと思います。時代の流れとともに変わってもよいものとそうでないものがあることを、見通してみようと思いました。
  • 息子がラグビースクールでラグビーを始めた頃に活躍されていた岡先生のお話を聞けて、嬉しく楽しかったです。