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ワールドカップへの道

☆目指せフランス
加茂周監督が就任した1994年から、ワールドカップへの準備は始まっていた。
95年、96年と、親善試合を重ねる中で加茂ジャパンは自らのスタイルを確立してゆく。
97年の第一次予選では、オマーン、マカオ、ネパールと対戦。
順調に勝ち越していったものの、オマーンとの最終戦では引き分け、課題を残した。


☆アジア最終予選
−第1戦・対ウズベキスタン−
本大会出場のための最終予選は97年9月、ウズベキスタン戦で幕を開けた。
前半4点を得て、快調なスタートを切るものの、後半3点を許してしまう。
結果は6対3で日本の勝利。
−第2戦・対UAE−
次はアウェー戦。オマーンで合宿し、摂氏40度の暑さに備える。
試合は慎重な戦いに終始し、0対0で無得点の引き分け。
−第3戦・対韓国−
ホームゲーム。日本が先制するが、よもやの逆転。
1対2で痛恨の黒星。
−第4戦・対カザフスタン−
日本が先制するものの、試合終了直前1点を入れられる。
1対1の引き分け。この時点で加茂監督の更迭が決定した。


☆岡田監督登場!
−第5戦・対ウズベキスタン−
先制点を許した後、後半に入って岡田監督は積極的に選手を交代させた。
それでもなかなか得点が入らなかったが終了1分前にかろうじて同点ゴール が転がり込む。結局1対1の同点。帰国後岡田監督が正式に就任した。
−第6戦・対UAE−
これに勝てばB組2位にあがれる、という状況での大事なゲーム。
積極的に攻め先制点を叩き込んだ。…が、その後失点。引き分けてしまう。
−第7戦・対韓国−
前半で2点を奪い、後半も確実に守り抜いて2対0で完勝。
岡田監督によるチーム改造の成果か、選手の成長ぶりが見られた。
−第8戦・対カザフスタン−
絶好調の日本代表、カザフスタンを攻め立て5対1で快勝。
新監督のもとでの体制も完成したといえよう。
−第9戦・対イラン−
コンディションを整えた日本は万全の体制でイランに挑む。
延長に入り、中田のシュートがはじかれたところを最終予選初登場の岡野が決めた。3対2。こうして日本史上初のワールドカップ出場が決まった。


☆「岡ちゃん」と呼ばれて
終わってみれば3勝2分、岡田監督は不敗の名将として一躍時の人となった。
ところで、なぜか彼には親しみやすいイメージがあるようだ。
眼鏡をかけたいかにも日本人っぽい(?)ルックスのせいだろうか。
スポーツ新聞などでは、ジャージ姿が話題になったりする。
が、彼は単なる浪花節人間ではない。
あくなき情熱とクールな分析力を兼ね備えた本物の監督である。
そして今、日本中が彼率いる日本代表に注目している。
時の人「岡ちゃん」の進撃は本大会でどこまで続くのだろうか。

岡田監督1 岡田監督2 岡田監督3